ジャッジや評価的な捉え方は自責に繋がりやすい
アダルトチルドレンの思考パターンの一つに
自分を責めてしまう癖(自責クセ)があります。
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カウンセリングに来られる方の中にも、自責癖に苦しんでいる方はたくさんいらっしゃいますが
反対に、自分を責めてくる人(彼氏、夫、職場の上司、義理の親…など)が常に、近くにいることで困っている方もいらっしゃいますs。
自分を「責める」というのは、自分への攻撃になってしまいますから、こんなにも辛いことはないと思うんですね。
ではなぜ、自分を責めてしまうのか?
自分を責めてしまう原因ということで考えると、お一人おひとり違うものがありますが
一番は、幼少期の環境が影響していることが非常に多いです。
どんな環境なのかと言うと・・・
責める自分と同じように、誰かに責められてきたから
「自分のせい」と思うしかなかった(環境など)から
この「誰か」というのは
父親、母親、きょうだい、親戚…
学校の先生友人など、さまざまですが
「思考クセ」として、自分の中に根付いてしまうのは
●責められ続けてきた
●人格否定に繋がるほど強烈な責められ方、否定をされた
このような経験の影響です。
責められるというのは、例えば・・・・
何か、親の思う通りにならなかった時に
「お前はダメだ」という言われ方をしたとか
親自身が完璧主義で、
子供の失敗を許してくれなかったとか
家族の中に、すぐ感情的になる人がいた…とかですね・・・
このような経験から人は
自分を責めるような思考癖や「自分はここにいてはいけないんだ」
「自分には価値がないんだ」というような捉え方を持ってしまうことがあります。
それから「自分のせい」
これもカウンセリングの中でよく出てくる捉え方の一つではありますが
原因として考えられることは、例えば・・・
親自身たちの問題、家族の問題で(不仲、離婚、精神的に不安定、嫁姑不仲、ヒステリーなど)
自分は何も悪くないのに
「私のせいなんだ」と思うしかなかったという環境に置かれていた場合です。
この思いを持つ方は、自分を責めてしまう癖と同時に、強い罪悪感を抱えていることも多いんですよね。
自分を責めてしまう癖や、自分を否定してしまう捉え方から解放されるためには
まずは、自分の中の「自責クセ」に気づくことです。
カウンセリングの対話の中でも、やっと自覚に至るというケースも多いくらい
無意識に、自分でも気づかないうちにやっていることだったりするんですね。
自覚することができたら
「どうしたら?」と
”止め方” を見つけようとするのではなく
<なぜ、自分を責めてしまう状態になってしまったのか?>
ということを見つめ直してみてください。
先程のような、自分の周りに、自分のことを責めてくる人はいなかったか?などですね。
自分の中の問題の答えを、外に求めるばかりでは見えてこないことが多いですが、自分と対話することで必ず見えてきます^^
そして「自分を責めてしまう」という自分を客観的に見ることができたら
自分にも、他人に対しても、ジャッジや評価的に見るのではなく
「自分にできることは何か?できないことは何か?」
という行動面に、
意識をフォーカスしてください。
なぜなら、自責クセは
何か物事が起こったときに、ジャッジや評価的な見方をするクセを持っているから
「誰が悪いのか?」ということで決着をつけようとしたり、判断しようとするので
自分はダメなんだ、自分が悪いんだという思いに向かっていくからです。
自分を責めるクセを手放していきたい方は、
何か困ったことが起こったときは
今の自分にできること、できないこと、
それは何か?
この思考を持つようにしてみてください。
自分の捉え方次第で、苦しい感情になることもあれば、楽にしてあげることもできるということを
自分自身の中で「体感」する
これも何かを手放すときに必要なプロセスでもあります。
自分ではどうにもできないという方は
“過去の責められた経験から持つことになった思い” を克服していくことです。
そのための有効な方法が、カウンセリングでの対話セラピーや、インナーチャイルドセラピーがあります。
ベースとしては、カウンセリングを使って、自分の思考について話し合いながら
徐々に自分の思考や捉え方を修正していくというような取り組みですね。
自分を責める思考クセから解放されると、本当に自分自身が楽になります。
ありのままの自分でもいいんだと、そんな思いも持てるようになると
他人への依存も必要がなくなりますし、自分のままで楽しめるようにもなり、どんどん視野が広がっていきます。
自分を責める癖というものが、自分の生きづらさに繋がっている方は、その自分と向き合う時間を作ってあげてくださいね^^