人との距離感が分からない人の心理に隠れた母親との癒着問題

「人との適切な距離が分からない…」

恋人、片想いの相手、夫婦
実の親子関係、義理の親子関係
職場の人間関係、ママ友関係…など

カウンセリングでは、
こうした話になることがとても多いです。

距離感が分からないことで起こる問題には

●気を許すと近づき過ぎてしまい、相手に重いと言われ距離を置かれる

●人と親密になれないため

長く恋愛関係が続いたことない

●結婚したいのに出来ない

(できないというより自分でしない選択をしてる場合がほとんどです^^;)

●コミニュケーションの取り方が分からず

自然な会話ができない

●自己犠牲的な関わり方になってしまい

人と関わった後はいつも疲弊してしまう

などなど。。。

距離感というものが

密着感を求める関わり方になるか、、

回避的な関わり方になるか、、

自己犠牲的な関わり方なるか、、

極端な距離感になりがちですが、極端な関わり方になってしまうからこそ、人付き合いが苦しいものになっていくのかもしれません。

人との距離感が分からなくなってしまった原因というのは

主に、母親との距離感が関係しています。

父親や祖父母、きょうだいとの
関係も影響しますが

基本としては、母親との距離感からその後の人付き合いの距離感が決まってくると言っても過言ではないんですよね。

人との距離感が分からない人は、
幼少期〜現在も含め、母親(母代わり)との距離感を見直してみるといいと思います。

例えば・・

近すぎないか?

遠すぎないか?

可哀想なお母さんとして接していないか?

ここで重要なのは

母親との関係が良好であるとか、自律して生活しているから関係ないということではなく

<精神的な距離感>

この距離感が近過ぎたり、遠過ぎる傾向にある人は、母娘の癒着を抱えていることが多いんですね。

癒着のことを心理学の世界では

他人との距離を適切に保つことができずに、
誰かと心理的にぴったりと同化して
共に依存してしまう、または、一方的に依存してしまう状態のことを言います。

そして母と子の癒着を分かりやすく説明すると

精神的な親離れ(子離れ)が
終わってない状態。

(一人で生活しているというのは、経済的な自律になりますが、精神的自律ができているかどうかは別物になります。)

癒着状態にある方の特徴には

親に対して

●寂しさ、嫌悪感、恨み、憎しみなどの、ネガティブな感情を抱えている

●無関心、諦め、何にも感じない

これらの感情や思いを持っています。

依存的な生き方になりやすい人の原因には、親から健全な愛情をもらえなかったことが影響していることが多いですが

思春期の頃に、親離れががうまくいかなかったことも関係しています。

<うまくいかなかった>  というのも

家庭環境であったり、親自身が未熟だったりと、色々な要因はありますが

癒着状態から脱却するために必要なことは

自分(親から)の癒着に気付き 
精神的な自律を意識していくことです。

まず精神的な自律として出来ることは

自分の不安は自分で解消すること

自分の中の不足感は自分で満たすこと

親と同居している場合は
一人暮らしのつもりで生活すること

経済的に可能なら一人暮らしをすること

そして出来ることは自分で取り組み、出来ないことはできないと素直に認めて

人を頼ることです。

依存的になりやすい人は

「あなたと私」が一体の状態になりやすく

そのため

相手と自分の境目が分からなくなり

うまく距離がとれなくなることがあります。

精神的な自律を意識していくと、人との適切な距離が分かっていきますから

精神的な自律は、人生のテーマにしてもいいくらい大事なことなので

ぜひ、自律を意識してみてください(^ ^)

お一人で悩んでる方は、カウンセリングにてお手伝いさせてくださいね。

※関連記事:「なぜ、母親は私を愛してくれないの?」

編集後記

ちなみに私は親やきょうだいに対して

ネガティブな感情

無関心と両方ありました。

家族に対して

諦めと拒絶心が強かったですが

それも癒着状態からくる感情だと気づいたときは、ショックでしたね〜(ー ー;)

気持ちは離れているのに何で?と…

母親との問題を解決できた今は、親との関わりが本当に楽になりました。

自分と向き合うことは、本当に価値のある、有意義なことだなぁと実感しています。

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